経営企画は「社長のブレーン」とも呼ばれていて、会社のエリートです。
経営企画職で転職してみたい!と思っている人はぜひこのページを参考にして下さい。
どのようにスマートな経営企画の志望動機を書けばいいのか例文を交えて書き方を解説します!もし、志望動機をすでに記載していて、もう少し転職理由を深く考えたい場合はこちらに書いてありますので参考にして下さい。
経営企画内定という成功を目指しましょう!
目次
経営企画の仕事を確認しよう
経営企画の仕事は大きく3つに分類されます。
①経営戦略・中期経営計画の策定
経営企画は、社長や役員に代わって市場調査を行い、将来の動向を予測し、経営の方針や中期経営計画を策定します。
今後数年から十年の間で、次に進出していく市場や業界を決めて、具体的にどの部署が何をやるかスケジュール案を作ります。そういった議論を行うために取締役会や経営会議などを運営します。
②予算の編成・管理
中期的な方針だけでなく、短期的な単年度の経営計画も策定します。
単年度の場合は「予算編成」が中心になります。お金をどの部署にどれくらい上げて、どのくらいの効果を出すか管理するのが経営企画の仕事の一つです。
③プロジェクトの推進
経営企画は全社プロジェクトの調整を行う役割を担います。
誰も主担当がいない場合や、複数の部署にまたがる仕事が発生した場合、まとめ役になってプロジェクトの推進を行います。
よくあるのが「新規事業プロジェクト」です。ゼロから事業を立ち上げたり、M&Aを行って他社を買収したりして事業を拡大していきます。営業や製造等の業務改革プロジェクトもあります。
他にも最近ではCSR・サステナビリティや、IT・デジタライゼーション、調達・サプライヤー管理等のプロジェクトを担当している経営企画が多いと聞いています。海外との英語のコミュニケーションもあるでしょう。
経営企画への志望動機の書き方のコツ5つ
コツ1:会社の課題を発見する
まず、実際の求人内容を確認します。これが必須です。
実は、求人票の内容に企業が求めている”全て”が詰まっています。
なぜなら募集している企業が「こういう人が欲しい!」という意気込みをぶつけてきているのがこの項目だからです。それを考えずに勝手に企業イメージから志望動機を書き始めても絶対うまくいきません。
好きな女性にプレゼントする場合、相手の好みを調べるのと同じです。
なので、この「求人内容」に打ち返せないといけないわけです。求人内容は「募集の背景」「業務の魅力」「具体的なお仕事内容」という項目で書かれています。それを読み込みましょう。
実際に求人票の読み方を解説します。
【求人票の例】:募集の背景:IT分野におけるアジアNo.1カンパニーを目指し、業績拡大、事業拡大を続けている当社は、積極的なM&Aや事業拡大の結果、国内外に多くの子会社を有する大企業へと成長しました。今後、経営管理体制強化が求められているため、多岐にわたる業務を担当していただきます。
これを読むと分かりますが、いま、募集してい会社は「会社を拡大してきてイケイケだけど、子会社が多くなりすぎていて管理が大変」だという状況がわかります。
また、短絡的な中期経営計画というより、システムの統合、人の統合、スリム化等のプロジェクトを実施したいのだろうなということが分かります。
【求人票の例】:業務の魅力:業務の魅力事業部のKPI設定や規程管理、全社システムの改善プロジェクト、M&A、海外経営企画など、成長段階の当社には、チャレンジできるプロジェクトが多数あります。経営陣と日々折衝することになるため正確かつ迅速なアウトプットを求められますが、会社の成長への貢献を通して自分のスキルを磨くことができます。幹部候補としての経営企画職です。
ここから、募集している会社の課題は「売上等のKPI目標や規程、全社システムを統合することでグループ会社を束ねようとしている」ということが分かります。売上だと営業出身、規程だと法務出身、全社システムだとIT出身の人が有利だと分かります。
また、「M&Aや海外展開も止める気はなく更に進めていく」ことが分かります。なので、社長を含めた経営陣の本当の右腕になることが求められていることが分かります。海外を目指す人にはうってつけだということです。
【求人票の例】:具体的なお仕事内容:中期経営計画の立案・年度予算の策定・月次予実比較表の作成・予実分析・経営の意思決定サポート・投資家対応などのIR業務・企業広報業務(プレスリリース・メディア対応・HP更新)・M&A・企業再編の検討
この例を見ると、プロジェクトがメインであると言いながら、中期経営計画や予算策定等の業務もがっつり入っています。また、ここで予算業務が入っているため経理部出身は有利だと分かります。IR業務も入っているので、ホームページ担当をしたことがある人は有利でしょう。
・・・こんな感じで「仮説」を書きだしていきます。
コツ2:事業分野と売上・利益を確認する
次に、その会社のホームページをチェックしましょう。
そこで実際に「この会社はイケてるのか?」「求人票でウソ言ってないか?」を確認します。
上場企業だとホームページに「IR・投資家様へ」という欄があります。そこから「財務業績」をチェックしましょう。
- 売上高:700億円
- 【内訳】国内事業:550億円 海外事業:150億円
例えばこれだと「国内事業」でほとんどの売上・利益を叩き出していることが分かります。しかし、さっきの求人票には「海外を伸ばしていきたい」と書いていました。なので、一番したの海外事業を伸ばしていきたいと考えているということです。
なので、じゃあ次はどの国に進出しているのか?どんな戦略をとっているのか?トラブルを起こしている国はあるのか?などということをチェックしていきます。
TIPS:上場企業でなくても、株式会社は「決算公告」という開示を求められているため、会社名と売上げで検索すると最低限の情報は得ることができます。
コツ3:自分のキャリアの棚卸し
次に自分のキャリアの棚卸を行います。
経理職なら色々なことを経験してきたと思います。この場合、精緻にていねいに書くというより、アピールポイントに絞って書きだします。
受けのいいキャリアは下記のようなものです。
- 会計方針の変更プロジェクト(IFRS対応等)
- 社外取締役の導入・ガバナンス体制の設計
- 連結会計の立ち上げ
- ERPシステムの導入・改作
- 新規事業の財務経理担当の経験
こういうプロジェクト系で新しいものを立ち上げたり、既存のシステムなどをブラッシュアップしてきた経験をアピールすると非常に好印象です。
ここは一番転職エージェント等に確認したいポイントです。
自分が良いと思っているポイントと、他人感じる良いと思うポイントは違うからです。転職エージェントにチェックしてもらうプロセスを必ずかませるべきでしょう。
コツ4:自分が貢献できることを書く
次に、ようやく志望動機を書き始めます。今回は自分が今「経理職」だという形で考えていきます。
経理なら、この会社の色々な部分に貢献できるでしょう。
- 中期経営計画の立案
- 年度予算の策定
- 月次予実比較表の作成
- 予実分析
- IR対応
こう書きだすと、基本的な業務はほぼこなせるということがアピールできます。
そして、「グループ会社をまとめていきたい」という課題に対しては、自分の今までのキャリアから回答をねん出していきます。
- 自分は今の会社でもグループ会社管理をしている
- 最低限の英語力はあるため海外事業の展開は可能
- もともとコミュニケーション能力はあるほう
こんな感じです。
コツ5:将来会社をどうしたいかを書く
「経営企画職」でキーポイントになるのが「将来、会社をどうしていきたいかを語れるかどうか」です。
経営企画は社長と議論できるレベルでないといけません。社長に簡単に言い負かされるようでは右腕失格なわけです。
面接では、「この会社は将来どうすべきか、自分ならどうするか」を絶対聞かれるため、回答例を準備しておきましょう。知らない会社だからおこがましいとか思ってはいけません。自信をもって言い切るくらいが受けがいいです。
例えば、タイとインドネシアでの海外展開が上手くいってるとホームページに書いてあった場合、このように書けます。
【志望動機例】まずはタイとインドネシアで売上No.1にする戦略をとるべき・その後、ベトナムやフィリピンへの進出をお手伝いしたい。5年はかかるタフなプランだが私なら推進できる。
こう書いておけば、面接で「なんでそう考えたの!?」と興味を持たれるはずです。そうなったら内定にかなり近づきます。
なんで?を3回は繰り返しましょう。自分でやりにくいと感じたら転職エージェントに相談しましょう。
経営企画への志望動機の例文
志望動機の例今回は、経営企画未経験の人を想定して記載します。
今でも経営企画にいる人であればもっと書きやすいはずです。
【志望動機の例】現在の会社で営業職からキャリアをスタートし、3年目で経理部に異動した後、10年間、経理部に所属しています。通常業務として連結決算や単年度予算、決算書の開示等を中心に行ってきましたが、M&Aの資金調達プロジェクトに参画した経験もあります。しかし、会社の事業が国内限定の事業であることから、今後会社を成長させていくプロジェクトに携わる機会が少なくなっています。将来のキャリアも含めて、自分の仕事の幅を広げられる環境を求めて転職活動を行っています。現職で培ってきた予算管理やIR対応の能力、また複数の部門と仕事を行ってきた調整能力・プロジェクト推進能力を生かして、貴社の成長に貢献させていただきたいと考えています。特に海外グループ会社をとりまとめた上で、まずは東南アジアナンバーワンカンパニーにするべく、中長期の成長プランを立てていきたいと考えております。
一文づつ解説します。
言いたいことが言えているかの確認です。
- 現在の会社で営業職からキャリアをスタートし、3年目で経理部に異動した後、10年間、経理部に所属しています。通常業務として連結決算や単年度予算、決算書の開示等を中心に行ってきましたが、M&Aの資金調達プロジェクトに参画した経験もあります。
ここは「自分のキャリアアピール」の段落です。
要するに、「俺はこんなに色々な仕事ができるよ!」ということを、嘘はつかない範囲で、実際にやってきた事例を交えて書く段落です。
特に、求人内容に書いていたことに紐づけてかければ最高です。ここだと「予算」「IR(開示)」「M&A」などと絡めています。
- しかし、会社の事業が国内限定の事業であることから、今後会社を成長させていくプロジェクトに携わる機会が少なくなっています。
将来のキャリアも含めて、自分の仕事の幅を広げられる環境を求めて転職活動を行っています。ここは「転職理由」の段落です。なんで今の会社じゃダメなの?に簡易に回答します。ネガティブなことを書きすぎてもダメなので、成長したい自分にマッチしていないから、という理由を建ててみました。嘘ではないはずです。
間違っても「上司とソリが合わないから」「今の給料が低いから」等と書いてはいけません。
他にはこういう言い方もできるでしょう。
- 英語を生かせる職場に行きたかった
- もっと会社の売上に寄与するためのオフェンス的な仕事がしたい
- 成長環境を探している、事業を拡大している貴社に興味がある
- 貴社の商品・サービスのファンであった
- 自分のキャリアが、貴社の経営企画の業務と完全にマッチすると感じた
ネガティブ書かず、必ずポジティブに記載しましょう。
次に、将来に向けた文章です。
- 将来のキャリアも含めて、自分の仕事の幅を広げられる環境を求めて転職活動を行っています。現職で培ってきた予算管理やIR対応の能力、また複数の部門と仕事を行ってきた調整能力・プロジェクト推進能力を生かして、貴社の成長に貢献させていただきたいと考えています。特に海外グループ会社をとりまとめた上で、まずは東南アジアナンバーワンカンパニーにするべく、中長期の成長プランを立てていきたいと考えております。
ここは自分の「思い」をぶつける部分です。
何を将来達成したいか、その会社をどんなふうに素晴らしく変えていきたいか、熱く語ります。
ここで重要なのは「なんでそう思ったの?」と聞かれたときに「東南アジアが最もニーズが伸びているからです」「御社の技術を求めている市場があるのは海外だからです」などと具体的に回答できるようにしておきましょう。
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