今回は、聞いたことはあるけどよくわからない「経営企画」のお仕事について、仕事内容や年収、失敗しないための転職先の選び方まで具体的に解説します。
結論、経営企画という職は上手くやれば40代未経験でも転職できて、一発逆転で高年収を狙える職種です!
未経験で経営企画への転職を目指すなら必ず目を通しておいて下さいね!
目次
経営企画の役割・年収・将来性は?

経営企画は「社長のブレーン」
「経営企画」の役割を一言でいうと、社長の参謀・ブレーンです。文字通り社長の頭脳となって、将来の見通しを作成し、経営戦略を練っていきます。
経営企画はエリートで年収も高い社長の参謀というだけあって、経営企画はエリートコースです。社内外から企画、戦略、人事、経理等のエリートを集めてきて構成されます。
年収も高いです。
多くの場合、年収は600万円以上です。年収1,000万円以上での求人も結構沢山あります。
経営企画は将来性も良い
経営企画は「経営企画部」や「経営企画室」などという形で設置されます。経営企画の部署を持っている企業は安定の大手企業が多いです。
中小企業だと社長だけで全て決めるため、経営企画という機能自体ありません。逆に、成長企業や大手企業には必ず経営企画の部署があります。将来的にも安心だということです。
経営企画の仕事内容を解説
経営戦略・中期経営計画の策定
経営企画のメインの仕事は「経営戦略・中期経営計画の策定」です。
経営企画は、社長や役員に代わって市場調査を行い、将来の動向を予測し、経営の方針や中期経営計画を策定します。
今後数年から十年の間で、次に進出していく市場や業界を決めて、具体的にどの部署が何をやるかスケジュール案を作ります。そういった議論を行うために取締役会や経営会議などを運営します。
予算の編成・管理
経営企画は「予算の編成・管理」も仕事です。
中期的な方針だけでなく、短期的な単年度の経営計画も策定します。単年度の場合は「予算編成」が中心になります。お金をどの部署にどれくらい上げて、どのくらいの効果を出すか管理するのが経営企画の仕事の一つです。
細かな予算のチェック等は経理部が行います。
プロジェクトの推進
経営企画は「プロジェクトの推進」を行います。
経営企画は会社の全体調整を行う役割を担います。誰も主担当がいない場合や、複数の部署にまたがる仕事が発生した場合、まとめ役になってプロジェクトの推進を行います。
よくあるのが「新規事業プロジェクト」です。ゼロから事業を立ち上げたり、M&Aを行って他社を買収したりして事業を拡大していきます。
最近ではCSR・サステナビリティや、IT・デジタライゼーション、調達・サプライヤー管理等のプロジェクトを担当している経営企画が多いと聞いています。
海外との英語のコミュニケーションもたまにあります。
未経験から経営企画に転職する方法
一番重要な資質は「柔軟な思考力」
経営企画の人として一番重要なのは柔軟性です。特に柔軟な思考力が求められます。 毎日、社長や役員から複数の課題が降ってきて、それに優先順位をつけてさばいていかないといけません。時には不要だと思った仕事を捨てる覚悟も必要です。
言われたことだけしかこなせない人よりも、自分の頭で考えて動ける人、上司に提案できる人、色々な仕事を楽しめる人が適しています。
できれば複数部門での業務経験と英語力が欲しい
できれば複数部門での業務経験と英語力があるといいです。経理だけ、人事だけ、営業だけという人材よりも、「営業もやってたけど本社で営業管理やマーケティングもやっていた」、「経理だけでなく工場で原価管理をやっていたこともある」、「グループ会社に出向して人事と総務をやっていた」等という人はかなり強いです。
また海外事業部を経験しているとかなり強みになります。英語を使う機会がけっこうあるためです。ペラペラではなくていいので「最低限の英語力と、外人としゃべるタフさ」があればいいと思います。
資格はあればいいが必須ではない資格はあればいいですが、必須ではありません。TOEICだと最低650点は欲しいところです。860点以上だと加点されるでしょう。
あとは特に役立つ資格はありません。もちろんMBAや公認会計士、中小企業診断士などを持っていると有利にはなりますが、必須ではないです。簡単に取れる資格として、意外と簿記が役立つかもしれません。
将来への「アンテナ」が求められる
入社してから「会社をどうしたいのか?」が求められます。おそらくこの質問は面接でもありますので、必ず回答案を用意した方が良いでしょう。
意外と会社の状況を見ると「もっと海外に進出すべき」だとか「商品分野が足りない」「多数の事業に展開しすぎているからスリム化すべき」など、いろいろなアイデアが湧いてきます。それをそのままぶつければいいと思います。
面接でも実際の業務でも、経営者から「なんでそう思うのか?」という質問が沢山きます。それに答えられたら評価されるでしょう。
40代の経営企画への転職は問題ないか?

40代の経営企画への転職は問題ない
40代で経営企画に転職するというのは全く問題ありません。むしろ、英語力があったり複数の部門経験をしやすい40代は持っても適しているとも言えます。
プロジェクト経験があるとなおよし経理や人事、営業企画などとしてプロジェクトをやった経験があるとなお良いでしょう。フレキシブルに動ける人材だと評価されやすいです。
しっかりと自分を売り込もう
転職面接の際には自信を持つことが重要です。40代以上の転職の場合、専門性や経験を重視されているため、自信をもっていると内定が出やすくなります。
「私に任せて下さい」くらいのことは言えるようになりましょう。
失敗しない経営企画の転職先の選び方
年収が高すぎるところは行かない方が良い
たまに経営企画部:年収3,000万円!とかいう求人がありますが、そういうところにはいかない方がいいでしょう。変に年収が高い会社は、内部で何かまずいことがあり、人が来てくれないから年収を釣り上げていることが多いです。
経営が傾いてきていて、とにかく立て直しを求められたり、経営企画なのに営業として朝も夜も動かされたりします。体力に自信があるならそれでもいいかもしれませんが、会社倒産リスクも踏まえると、1-2年でまた転職しないといけないケースが多いでしょう。
ワンマンオーナーには気を付けた方が良い
会社のホームページを見たり、転職口コミを検索するとすぐ分かりますが、たまにワンマンオーナーがいます。そういった会社の経営企画になると、ブラック体質で深夜まで働かされたり、むちゃな仕事をさせられたりするので気を付けた方が良いでしょう。
オーナー系の会社に転職する場合、入社前にオーナーとも面会しておいて、ついていける人か、信頼に値する人か人格を見定めておくべきです。
全く知らない業界は行かない方が良い
できれば今の業界と一緒の業界がいいでしょう。
市場をよく理解しているので、入社後すぐに活躍できるからです。
例えば、食品会社の経理担当がいきなりIT業界の経営企画になっても経営プランが建てられるはずがありません。ビジネスモデル自体が分からないからです。
もちろん、今の業界がブラックすぎて、業界自体を変える必要があるなら業界を飛び越してもいいと思います。しかしその場合は「お勉強」から始まることになります。
福利厚生が充実しているホワイト企業が理想
大企業や、良い中小企業は福利厚生をよくしています。そういったところは財務体質も健全で、将来の見通しも明るいです。そもそも年収以上のメリットを受けられることが多いです。
雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金は必ずあるかどうかチェックしましょう。また、年間休日数が120日を超えているか確かめましょう。
まとめ
経営企画の転職なら「転職エージェント」がおすすめ
未経験OKで、40代以上でOKの、良質な経営企画の求人を見つけたいなら転職エージェントがおすすめです。
普通の求人サイトやハローワークだけをチェックしていると、求人票に書かれている以上の情報が得られないからです。重要な転職情報は「転職エージェント」と呼ばれる人材会社を通じて行われます。
会社は、経営企画として優秀な人間を採用したいので、エージェントなどを通じて非公開求人で採用活動を行っているケースが多いです。
一番のおすすめは「リクルートエージェント」

転職エージェントであれば「リクルートエージェント」が最もおすすめです。
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最大手なのでサポートも良いです。担当になったエージェントが合わなければすぐに変えてもらうこともでき、リスクに強いです。しっかりと職務経歴書や応募用紙などをチェックしてもらえます。
経営企画への転職を考えるなら、絶対、リクルートエージェントには登録しておくべきです。転職活動というのは、正直、いったん登録して全体の求人を眺めてみて自分なりに比較してみないと始まりません。
高年収や外資系などのエージェントもありますが、それだけ見ていてもあまり自分にマッチするものを自分自身で選べないでしょう。まずはリクルートから入っていくべきです。
もし今あなたが、仕事が辛かったり、管理職になりたい、同僚を出し抜きたいと思っているのであれば、転職エージェントにいますぐ登録すべきです。そして、初めての転職なら特にリクルートエージェントがおすすめです。
転職活動は早い者勝ちです。
先に登録しておいて、良い案件があれば応募して、面接に行ってみる。上手くいけば儲けものというスタンスが一番いいです。
さらっと「実は俺、年収1,000万円の大手企業の経営企画職に内定もらっちゃってさ・・・」と言えるのがカッコいいですよね。
一番もったないのは高年収の求人を見過ごしてしまうことです。
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